黙然日記(廃墟)

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昨日の続き。

 1.「永田町ストロベリィ」を「アクメツ」と比べるのもどうかと思うのだが、せっかく面白い設定にしてるんだから、もうちょっと政治家の娘らしい展開があってもよさそうな。4巻はこれまでに比べると、そういう意味ではましだけど、まだ単なる《少女マンガによくあるお嬢様》の設定でも通用しそうな展開ばかり。タイトルで興味持った人はけっこう多いと思うんだけどねえ。
 2.「E系☆ハイブリッドガール!」は予想外の拾いものでした。北沢薫は名前と表紙絵しか知らなくて、新刊平積みを見て直感で手を出してしまったのだけど、こんなにまともにマンガになってるとは思わなかった。昨今のりなちゃで、ちゃんとマンガらしい演出とコマ運びができる作家は貴重と言っていいと思う。
 あと個人的には、成長過剰気味の小学生というネタは大好き(逆も好きだが)。りぼんで同じネタだと椎名あゆみベイビィ☆LOVE」があってこれも傑作だったけど、男性にとってはEハイの方が読みやすいと思う。絵はそんなに上手いとは思わないけど、スレンダーボディーの魅力がきっちり描写されててグッド。
 5.「犬夜叉」は惰性で買ってる、と言いたいところだけど、実はけっこう楽しみにしてる。とにかく話を引き延ばしすぎで全体の構成としてだれまくり、というのは改めて指摘するまでもないけど、エピソードごとの面白さは一定のレベルを保っているから、新刊で数ヶ月ごとに読む分には十分楽しめる。これが連載だと展開の悪さにうんざり、まとめ読みだと進展のなさにうんざりってことになるんだろうけど。「めぞん一刻」の後半あたりと同じ罠に陥っているのかな。
 新キャラを出すことで話を繋げていこうとしてるのに、そして基本的には殺伐とした世界観なのに、作者は自分のキャラを殺したくないんだろうなとも思う。だから話がふくらみすぎて収拾がつかなくなってると思うんだが、どうか。
 7.「キャット・ウォーカー」は細野不二彦らしいピカレスクもので、安心して読める。「ギャラリーフェイク」「ダブルフェイス」と同時進行じゃネタ的にもつらかったろうと思うのだが、手練れの技という感じ。できればもうちょっと続けて読みたかったけど。
 6.「フルーツバスケット(15)」は未読。たぶん読むのはだいぶ先になると思う。これ、2ちゃんねるですら(基本的には)絶賛されてるのだけど、そんなに傑作か? 自意識過剰なキャラばかり出てきて、読んでて口の中が酸っぱくなってくるんだが。