昨日の続き。

　やはり日付をまたいでしまったか。
　1.「鉄腕バーディー」はあいかわらず面白かった。デビュー直後から読んでるんだけど、当時はまさかこんな作風になるとは思わなかったなあ（そりゃそうだろう）。「ヤマトタケルの冒険」が始まったときは、オリジナルも描けるのかとびっくりしたもんだが。
　2.「きずな」は惰性。っていうかなんかもう、どこが「問題提起シリーズ」なのかと。読者が自分の身に引き比べて自戒できるような作品というのがテーマだっただろうに、今回はどう考えてもシチュエーションに入り込めない。山口百恵の「赤い」シリーズじゃないんだから。前作「であい」まではまだよかったんだがなあ。
　3.「無敵鉄姫スピンちゃん」は、おとなり日記で「ニニンがシノブ伝」といっしょに言及してる人が多かったのと、表紙の絵を見てピンと来たので、未読だけど買ってみた。……空振り三振。
　やりたいことはわかるんだけどねぇ。パロディならもっと自分の中で消化してから出さないと、結局は出来の悪いパクリにしかならないんですよ。ギャグのテンポがいまいちなのも一目瞭然だけど、これもどこかにあるオリジナルをなぞろうとして失敗してるんだろうなという印象を受けてしまう。読者にそう思わせた時点で負けでしょう。
　たぶん若いんだろうし、絵の固さから見てもまだ伸びしろはあると思うので、今後に期待しておきます。が、とりあえず現時点ではダメ。同じころにゆうきまさみがどれだけ冴えたパロディを描いていたかを研究してみてほしい。しかしジャンプの編集者って、噂では聞いてたけど、ほんとに新人を育てるってことをしないんだねえ。