昨日の続き。
今日は忘れないうちになんか書いておこう。
……えーと。
「ニニンがシノブ伝」、ようやく2回目読了。密度が高いので、内容を理解しながら読むのは疲れる。1コマ読んでは一服休むぐらいでちょうどいいんだけど(それはオーバーか)、テンポの良さも重要だから読み方が難しい。気力体力が充実しているときでないと楽しめないという欠点がある。内容を覚えるまで読み尽くしてしまえば休み休みでも読めるんだが。
逆に初読のときは、内容を追いかけるのとギャグを楽しむのが両立しなくて、読んでいてあまり楽しくない。雑誌で毎月8ページづつ読むのならいいのかもしれないが。
「あずまんが大王」のときにも同じような感覚がちょっとあったが、こちらは最初ストーリーを追いかけるだけでけっこう楽しめたような記憶がある。何度でも読み返せるという点でもあず大の方が上っぽい。
こういう比較してもしょうがないんだけどね。たとえば、あず大では男子生徒の出番がほとんどなかったことに関する不満をよく聞いたが(感情移入の対象がないという意味で)、そういう人にはシノブ伝の方が向いているということもあるかもしれない。
古賀亮一の他の作品はまだ読んでいないのだが、ネーム作りにかなり時間をかけるタイプなんだろうなと想像できる。どこかで「中学生が考えたギャグマンガみたいだ」という感想を眼にしたのだが*1、それを折りたたんでいく過程でものすごく頭を使っているはずだ。
ばらスィーが後ろへ後ろへと外していくオフビートなら、古賀は前へ前へとのめりこんでいくスウィング感で、これは計算され尽くしたところから出てくるものであるだろう。天性のセンスを活かしているのも確かだが、そのセンスを形にする過程で計算しているはず、ということだ。
*1:読む前だったのでそのときはピンと来なかった