黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

チャンネル桜の資金源疑惑。

 うーん。id:pr3:20070318:1174213086 のコメント欄で通りすがりさんにいろいろご教示いただいたんですが、どう取り上げたものか。とりあえず紹介していただいたページのアドレスを転載しておきます。

http://www.oii.co.jp/pdf/061201.pdf
http://blog.livedoor.jp/hetareguma/archives/50140849.html
http://hetareguma.pecori.jp/xoops/modules/pukiwiki/?%A5%AA%A1%BC%A5%D7%A5%F3%A5%A4%A5%F3%A5%BF%A5%D5%A5%A7%A1%BC%A5%B9%AD%EA
http://blog.goo.ne.jp/alen_smithee/e/031ae6ed80cc2b228f8863bc83591ad9

 チャンネル桜水島総社長が個人資産の処分(保有株式の売却)で会社を建てなおしさらに映画「南京の真実」の製作資金にめどをつけたことは公式サイトでも述べられていますが、その売却先がオープンインターフェース株式会社(ヘラクレス上場)であるという報告が一番上のPDFファイルです。ただし、これは2億円の取引なので、残り5億円がどう捻出されたのかはわかりません。
 ここまではあまり問題ないのですが、取引先のオープンインターフェースについて、二番目のリンクのコメント欄に気になることが書いてあります。といっても、ネットで調べた範囲では裏が取れないので、「こういうことが書いてある」という紹介にとどめておきます。
 id:Apemanさんへのトラックバックを勧められましたが、どちらかというとストレイ・ドッグアクセスジャーナルさんに投げた方がよさそうな気がする。


 右翼(ウヨではなく)とそっち方面の関わりは大昔から言われているし、いまさら驚くような情報でもないのかもしれませんが。
 しょせん、匿名blogの情報ではありますが、匿名だからなんとか書ける、というような心情です。山岡俊介さんぐらい気合いが入ったジャーナリズムを実践できればよいのですが、ヘタレでご勘弁いただきたく。右翼テロに言及すると怒る人は、某有名記者に限らず多いのですが、テロという名前は付かなくても、そっち方面の関わりを示唆されただけで腰が引けてしまう人は、わたしだけじゃないと思います。

古森義久氏、自爆する。

 某有名記者、もとい、古森氏のblogから。これも別の意味で気が重くなるような記事なのですが。

「軍による強制はなかった」−−元関東軍軍人からの書簡
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/136328

 やっとダッシュがまともに――まともではないけどなんとか常識的なレベルに。
 満洲に駐留していた旧軍人Uさんからのお手紙だそうです。Uさんが満洲慰安所で経験したふたつのエピソードが書かれているのですが、最初のエピソードは、まあそういうこともあるだろうと。慰安婦全員が強制されていたなんてことは、(たぶん)誰も言っていません。
 次のエピソードは、慰安婦が日本の政府による強制ではない、いわゆる狭義の強制はなかったと主張しているのだと思われます。しかし(最初のエピソードについても同じことが言えるのですが)、ある一人の慰安婦が広義の強制で連れてこられた、または強制性がまったく無かったことが証明されても、全体の中で狭義の強制がなかった証明にはなりません。まさかこんな論理学の初歩で古森さんが間違えているとは思えないのですが、どういうつもりなんでしょう。*1
 そして、彼女の父親に前借り金が渡されて、その借金返済のために慰安婦として連れてこられた、ということがはっきり述べられているのですが、これは立派な人身売買行為ではないでしょうか。そして人身売買によって性労働を強制された人を、英語では"sex slave"と表現します。米下院の決議案にある"sex slave"という言葉に、古森氏は異様に憤慨しています。しかしこの手紙は、古森氏の主張に対する反証そのものなんですが、はたして彼はこの事実を理解しているのでしょうか。
 ついでに、「○○人」という部分を伏せ字にしている意味がよくわからないのですが、たぶん「朝鮮人」だろうと推測されます。で、当時の朝鮮人の国籍は日本で、朝鮮人の犯罪は日本人の犯罪である(現在の東京人の犯罪が日本人の犯罪であるのと同じように)というあたりまえのことも、いちおう指摘しておきます。「日本人の犯罪」と「日本国の犯罪」では意味が違うのも、またあたりまえですが。

*1:Uさんが勘違いしている可能性は否定できませんが、それはここで指摘してもしかたないし。