黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「主張」は監視されている。

【主張】防犯カメラ 犯罪摘発の効力再確認を - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/170222/clm1702220001-c.html

 はいはい。なんでも厳罰、なんでも監視の産経「主張」です。ものごとにはなんでも両面があって、インターネットは痙攣するほど便利ですが、たとえばネットいじめの道具にもなります。共謀罪の取り締まり対象の一部に、テロ予備軍が含まれるのも確かです。防犯カメラのメリットは認めます。しかしそこに、監視社会の陥し穴があることも忘れてはなりません。
 《検挙に勝る防犯なしの格言》って、はじめて聞きましたが、なんでしょうかこれは。もし、警察内部で使われる「格言」だとしたら、とんでもないことです。「予防拘束にまさる防犯なし」という発想につながり、まさに共謀罪(テロ準備剤)の理念です。
 産経やその周辺は、防犯カメラによるプライバシー侵害の危険や誤認による冤罪の可能性*1などが、自分には降りかからないと信じているのですね。これは想像力の欠如というより想像力の過剰、すなわち、リベラル側が権力を握っても敵対勢力(産経)に対する人権侵害は行わないだろう、という想像力によるものではないかと思います。そんな甘いものじゃありませんけどね。右翼政権だって都合が悪くなったら産経を切りますよ。見ててごらんなさい、森友学園はいずれ切られますから。

*1:たとえば、防犯カメラのタイムスタンプが狂っていたため、別の時刻に通りかかった別人を検挙した事件がありました。