黙然日記(廃墟)

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産経新聞無謬論。

【新聞に喝!】戦争遂行に貢献した「新聞」 戦争責任を反省したといえるか? 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/170115/clm1701150007-c.html

 外部筆者ですが、あまりに産経の立場を代弁するに厚顔無恥なので、晒し上げしておきます。
 産経新聞は戦後誕生したからイノセントである、戦争を遂行したマスメディアは、当時大きなシェアを占めていた東京朝日新聞(朝日新聞)と東京日日新聞(毎日新聞)だ、と言い放ってはばかりません。産業経済新聞は西日本の経済紙を統合して生まれたばかりの弱小紙だったから、その手配の銭と(無罪)である、というのが、かねてからの産経の主張です。では、その産業経済新聞の紙面はどういうものだったのでしょうか。戦争遂行に反対する社説の一つも載せていましたか。もしそうなら、証拠を出してください。いやもう、みなくてもわかりますよね。朝日と日日はたしかに戦争協力しましたが、戦後は反省の姿勢を示し、折に触れて自己の戦争責任に言及した上で(なぜか産経やウヨはこの事実を無視します)、過剰なまでに反戦平和を叫び続けています。現在の姿勢は、戦争責任を負っていることにならないのでしょうか。
 朝日と毎日は戦時中の部数が多かったから責任があって、それはいくら反省しても許されない。産経は部数が少なく、戦後一般紙に転向した存在だから戦時中のことに責任はない。理解不可能な理屈です。当時の産業経済新聞の紙面は、よほどひどいものだったのだろうと想像せざるを得ません。