黙然日記(廃墟)

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産経編集長、弁護する。

【編集日誌】愚かな「アベノミクス失敗」連呼 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160603/clm1606030006-c.html

 島田耕編集長が無い知恵を絞って一所懸命、「失敗ではない」と言い張っています。
 デフレのとき、インフレターゲットを前提して市場にじゃぶじゃぶ資金を流入させることは、誰でも考えます(この政策を始めたのが野田佳彦政権であることは、繰り返し指摘しておきます)。ただこれは一時的、2〜3年の効果しかないので、その間に本格的な経済立て直しを図る必要があります。それを成長戦略と結びつける「三本の矢」が、アベノミクスと呼ばれる政策ではなかったでしょうか。それが成功していればいまごろ、成長戦略は成功しほっといても経済は立ち直っていたはずなので、それができていないということは、どう言いつくろってもアベノミクスは失敗したという結論にならざるを得ません。金融緩和で一時的にデフレ脱却したことは、アベノミクスの1本目の矢が成功したというだけで(あたりまえの話でもあります)、全体の成功ではないのです。
 それを「失敗だ」と指摘することに、なんの問題があるのでしょう。「(自民党)政権への批判は許さない」という産経メソッドが炸裂しています。野党やメディアの存在意義は、政権を監視することにあるのですが、産経メソッドにその前提はありません。しかし、こんな簡単な文章でも弁護に失敗するのですから、アベノミクスと産経メソッドの破綻は深刻です。