黙然日記(廃墟)

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産経の袋小路。

【政界徒然草民進党はなぜ全力で袋小路に突っ込むのか!? 現実的な安保政策から「左」旋回する党幹部たちの不思議… - 産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/print/160426/prm1604260002-c.html

 野党共闘の出発点は「安倍政権を倒すためなら、(あるていど)手段は選ばない。そのぐらい問題が多い」ということなのですが、千葉倫之政治部記者にはわからないようです。
 民進党幹部は、米軍との協力という意味で集団的自衛権を口にしたことはあるかもしれませんが、地球のどこまでも自衛隊 日本軍が侵攻していけるような権利を唱えていたでしょうか。「現実的な防衛政策」というのはグレーゾーンを想定した法整備であって、潜水艦の共同開発まで(ぽしゃって幸いでした)考えるべきでしょうか。
 千葉記者は、「左折すれば袋小路」、保守二大政党制という幻影を見ているのかもしれませんが(極右一強政治の方が望ましいぐらいに思っていそうな気もします)、リベラルを求める一定の国民の声がある以上、日本国には合いません。それどころかどこの国でも、米国でも英国でも、保守二大政党制の行き詰まりは見えつつあるのではないでしょうか。リベラルから左翼の勢力が一定程度存在するのが健全な政治の形だ、という認識を、産経記者が得られるのはいつのことでしょうか。その前に米国の二大政党制が崩壊するかもしれません。共和党候補が事実上の第三勢力に絞られ、民主党候補の第二勢力が明確な左派リベラルという現状を見ると。