黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「主張」の廃炉観。

 優勝が懸かった一番で変化する大横綱もどうかと思いますが、その瞬間をまた捉え損ねた産経写真部。結局、共同通信から写真を買って済ませたようです。ネタとしては繰り返しになるので検証しませんが。
 あの、ひとつアドバイスですが、一眼レフの上級機っていうのを使うと、相撲の立ち会いの時間ぐらい、秒間5枚とか10枚とか撮影できますよ。3万円のコンデジじゃだめです。そのぐらいしか機材費が出ないのかもしれませんが。

【主張】相次ぐ原発廃炉 国は知らぬ顔続けるのか - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160327/clm1603270005-c.html

 涙目ですね。安全性というものを少しでも考えれば、コンクリート製の建物や格納容器が百年二百年使えるわけがないし、原則40年なら40年と決まっているのですから、泣いたって無駄です。自民党政権の「原子炉現状維持」政策だって、40年廃炉を前提に老朽炉が減っていくことは織り込み済みなのですが、なんでここでわけのわからない泣き言を並べ立てているのでしょうか。そのかわりに新規立地させろ、とかとんでもないことを言うかと思ったら、そうでもありません。
 とにかくこの新聞社は、「決まったことは守る」「原則に従う」という人間社会のルールはもちろん、「時間が経つと壊れる」という自然界のルールすら理解できないようです。こちらの方が理解に苦しみます。