産経コピペの罪。

【主張】国連女子差別委　独善的見解の撤回求めよ - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160309/clm1603090002-c.html

　はい、壊れたレコードのように、同じことを繰り返しています。壊れていますから、同じことしか言えません。今回は韓国からの抗議とはまったく関係ないのに、《慰安婦問題を含め戦後補償問題は、昭和40年の日韓請求権協定で解決済み》などと言っています。国連ですから、台湾なども含めて旧日本軍による従軍慰安婦問題全般が指摘されています。日韓条約も昨年の日韓合意も、なんの関係もありません。なにも考えずに前回の原稿をコピペしている証拠で、大学生のレポートなら0点です。
　こうしたリアルで実際に存在した性暴力を否認する勢力がいるから、切実な問題であるフィクションへの規制要求に対する反論が、相対的に弱くなります。異性を蔑視するのではなく、「人間は誰でも、異性（もしくは同性）を見るとエロいことを考える」という事実と、それを素直にフィクションとして表現する（そしてガス抜きをする）文化が日本にあることを、単純な理屈ではありますが説得の難しいことを、しかし説得し続けていかねば、日本の文化とコンテンツ産業が崩壊するという瀬戸際に、足を引っ張るのが産経のコピペ「主張」です。許しておけません。