産経「主張」はこれでいいのか。
【主張】中１殺害に判決 少年法はこれでいいのか - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160212/clm1602120002-c.html
少年が少年を殺害したとされる裁判員裁判で、被告少年に9年から13年の不定期刑が地裁判決として下されました。
で、産経「主張」がなにを勘違いしているのか、あるいはなにをミスリードしようとしているのか、難癖をつけて少年法の重罰化を主張しています。被害者が1人で被告が反省の意を示している場合、成人被告の殺人事件でも懲役9年の判決は珍しくありません。今回の判決が軽すぎるとは言えません。また、懲罰より被告服役者の更生を目的とした不定期刑の制度は少年法に特有ですが、成人の裁判でも懲役刑は服役者の更生が目的なのは変わりません。ここんとこを勘違いあるいはミスリードしているわけですね。少年の兇悪事件は、産経論説委員の少年時代より減少していることも、指摘しておくべきでしょうか（これは少年の数そのものが減少していることも関わっていると思いますか、それ以上に減っています）。「なんでもいいから厳罰化しろ」という理に合わない態度が、なにごとにも貫かれているのが産経「主張」です。
