黙然日記(廃墟)

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産経「正論」のレッテル貼り。

 木蓮の花は紫色。白いのは木蓮はくもくれん

【正論】取り戻すべき「歴史認識」の本質 埼玉大学名誉教授・長谷川三千子 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150420/clm1504200001-c.html

 現役のころは「正論」メンバーの中でもおとなしい方で、このブログでもなかなか取り上げる機会がなかったのに、名誉教授になってから飛ばすようになってきた長谷川氏です。「歴史修正主義者」と呼ばれることがよほど気に入らないようですが、「サヨク」だとか「フランクフルト学は」だとか言ってる人の方が(長谷川氏ではありませんが)よほどレッテル貼りです。「歴史認識」という言葉が、(政治の現場では)ある特定の歴史認識に偏っている、もっと自由な立場があっていいではないか、と訴えていますが、特に政治の現場において、戦後秩序と学界の定説に従った「歴史認識」が揺るがないものになっていることは、文句をつけてもしかたないというか、文句つける方がどうかしていると思われてもしかたないでしょう。たとえば「ホロコーストは存在し、それは許されない」という認識です。「南京団虐殺は(規模が数千人〜十数万人の幅はあれ)存在し、許されない」という認識が支配的になっていることに、文句をつける方が以下略でしょう。ツキディデスなんか引用して「立場によってものの見方は異なる」とか、いまさら議論を出発点に引き戻す行為は、詭弁と呼ばれます。築地です。そうですか。