黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「主張」の偏向した争点。他。

【主張】都知事選告示 魅力ある東京の将来語れ 争点は「原発」だけではない - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140123/lcl14012303170000-n1.htm

 選挙前の新聞社説では、嘘でも有力各候補を平等に扱うものだと思っていたのですが、さすがは産経「主張」です。細川護煕氏に(ついでに宇都宮健児氏にも)焦点を当てた社説を掲げています。もちろん肯定的にではなく、落選運動のために。ここまで偏っていると、いっそ気持ちがいいですね。とにかく産経は細川氏のことばかり書いているので、おかげで舛添要一氏や田母神俊雄氏の主張や政策はまったく伝わってきません。いいのか、せっかくタモちゃん宣伝の機会なのに。

【編集日誌】辞めない人を選びたい - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140123/elc14012307300003-n1.htm

 もっとひどいのが五嶋清編集局総務で、短いコラムだけに、細川氏への当てこすりのみという内容になっています。前回の選挙当時産経がプッシュして、その後もTwitterベタ流しの記事を連載していた猪瀬直樹氏は、あっさり辞めてしまいましたねえ。たしかに、ああいう人はよろしくないようです。
 細川氏小泉純一郎氏の連合を応援する気はさらさらないのですが、産経がここまでムキになっていると、一票投じようかな、という気分になってきます。都知事選には投票権ありませんが。

【阿比留瑠比の極言御免】「侵略定義」の言いがかり+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140123/plc14012312520006-n1.htm

 言いがかりのプロフェッショナル、阿比留氏がなんか言っています。見出しからまた中韓かと思ったら、こちらも細川氏落選運動でした。細川氏が首相就任当時、「侵略戦争」と明言したことについてです。《対英米戦が果たして侵略なのか》とかとぼけたことを言っていますが、対英戦を口実に当時英国領だった香港やシンガポールを占領し、現地の華人に塗炭の苦しみを味わわせたことは、じゅうぶんに「侵略戦争」です。安倍晋三首相が、その歴史修正主義の核心として、「侵略」の定義を都合のいいように書き換えようとした行為について擁護し、同じような主旨のことを村山富市首相(当時)も言っているのに安倍氏だけ攻撃するのは言いがかりだ、ご都合主義だ、と息巻いていますが、言葉の正確性を求めての発言か下心があっての発言かは、広い意味での文脈を見ればわかることです。それでは阿比留氏は、安倍氏村山談話と同じ発言をすると思っているのでしょうか。思わないでしょう。《政治家にもメディアにも歴史をもてあそんでほしくないと切に願う》というのも、安倍氏・阿比留氏複合体にだけは言われたくないセリフです。