黙然日記(廃墟)

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産経論説副委員長の積極的平和主義観。

【風を読む】「積極的平和主義」異聞 論説副委員長・西田令一 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131029/plc13102911100010-n1.htm

 英語に訳した方がわかりやすくなるものごとというのはあるものです。安倍晋三首相の唱える「積極的平和主義」は、公式の訳では"Proactive contributor to peace"(平和への積極的貢献国)だそうですが、一般には直訳して"Active pacifism"とされることが多いそうです。"pacifism"には「戦争反対」とともに「非暴力」というニュアンスがあり、日本語の「平和主義」も本来はそうした意味合いで使われるのではないでしょうか。「平和への貢献」と言いながら戦争ができる国を目指す安倍首相の姿勢に対して、後者が不適切な訳であることは西田記者の指摘のとおりです。しかし、「平和主義を唱えながら戦争を目指す」グロテスクな姿勢を、この訳語問題は見事に浮き彫りにしてくれたのではないでしょうか。