黙然日記(廃墟)

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産経「主張」のヘイトスピーチ観。

【主張】ヘイトスピーチ 正当な批判と侮蔑は別だ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131009/trl13100903330000-n1.htm

 口汚くなければ在特会の主張は正しいと言っているようなものです。京都の朝鮮学校に対して「朝鮮人を日本から叩き出せ」その他、気に耐えない引用する気になれないヘイトスピーチを繰り返していた在特会在日特権を許さない市民の会)などの団体構成員に対して、京都地裁は「ヘイトスピーチそのものが人種差別撤廃条約に違反する」とする画期的な判決を下しました。安倍晋三首相も国会答弁でヘイトスピーチに否定的な見解を述べており、産経「主張」としては建前を重視せざるを得ないところでしょう。ところがそこで考えたのが、罵り言葉と思想を区別して、罵り言葉はよくないがその背後にある排外主義思想はかまわない、とする理屈です。飾った言葉でソフトな排外主義を大展開してきた産経の、「ヘイトスピーチ」というものに対する考え方がよく現れた、何が問題なのかまったく理解していない「主張」でした。