黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の少子化公約観。

菅元首相が安倍首相を提訴 原発事故めぐり「メルマガで中傷記事」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130716/stt13071614480001-n1.htm

 オラ、なんだかワクワクしてきたぞ。

【主張】参院選少子化 出生数増加の具体策競え - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130716/plc13071603360004-n1.htm

 少子化の具体策をそれとしてどこも公約としてあげていないわけで、参院選がらみで論じるのは無理があるんじゃないかと思いますが。具体策として各党が唱えているのは待機児童解消・保育施設の充実で、もちろんこれは必要不可欠のものです。ところが産経は、これが気に入らないんですね。産経や保守派の保育所に対する憎しみは、いったんなんなんだろうと思うのですが、とにかく保育所拡充には頭から否定してかかっています。「すでに生まれた子供を育てる対策より子供が生まれるようにするべきだ」って、保育所のアテがないからバースコントロールしているカップルも少なくないでしょう。その、子供が生まれてくるようにする政策というのも、「結婚を推進する」の一点張りです。これにしたって、では産経は若年層の収入増加になにか有効な提言をしてきたかという問題はあるのですがそれはともかく、「結婚」の一点張りでシングルマザーなどの自由な家族制度を認める方へは向かいません。たとえば同性婚を認めれば養子の需要が増え、経済的理由による妊娠中へ説を減らせるかもしれないという発想は、産経には期待すべくもないことです。
 はっきり言って、少子化をもたらしているのは産経的な価値観です。家族の価値をあるがままに認めることをせず、「理想」の形を押しつけることが、少子化へのストレスになっているのです。