黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の第23回参院選観。他。

 4日分です、念のため。

「ふるさと学」推進を 有識者会議が中間報告 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130703/biz13070321220033-n1.htm

 3日付記事から。「親学」に続いて、まぁた安倍晋三内閣がくっだらないことを始めようとしているので、要注意です。愛郷心愛国心に繋がり、自然な愛郷心が自然な愛国心を育むのですが(浦和に住んでいるから浦和のチームを応援し、日本に住んでいるから日本のチームを応援する、というように)、愛郷心の強制は愛国心の強制を呼び、それはもはや愛郷とも愛国とも呼べないものです。「親学」が家族を愛する心(当たり前すぎて呼び名がないのですが)を強制しようと試みて強い批判を浴びたところで手を変え品を変えて持ち出してきたのが「ふるさと学」というわけでしょう。安倍内閣の、真性保守とやらのやり口にはほとほとうんざりします。

【主張】参院選きょう公示 憲法改正を堂々と論じよ 国家再生の好機生かしたい - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130704/elc13070403110056-n1.htm

 見出しからわかるように4日付の記事です。改憲の話しかしていません。あたかもそれしか争点がないかのようです。改憲は重要な争点のひとつではありますが(改悪を食い止めるという意味で)、ここまで偏った論説は疑問です。内容はいつものとおりで、96条改憲を先行させよ、本丸は9条だ、集団的自衛権も認めろ、の連呼です。9条改悪がいかに重要かを産経が主張するたび、ではなぜ96条改憲を先行させねばならないのか、という点への説得力がなくなっていきます。9条が喫緊なら9条改憲が最優先になるべきではないですか。なぜ96条を重視するのか、天下に堂々とした説明はできるのでしょうか。まず手をつけやすそうなところから、という本音が見え見えです。そしてまた、自民党の基本等の本音は9条ではなく第3章の改憲ではないか、ということにも強く注意を喚起しておきます。