産経「主張」の脱原発公約観。

【主張】脱原発公約　電力供給の責任果たせぬ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130702/stt13070203350000-n1.htm

　産経「主張」としてはいつもどおりです。自民党を除く主要各政党の公約が並べられていますが、《「２０３０年代に原発ゼロを目指す」》《「既設の原子炉による原子力発電は２０３０年代までにフェードアウトさせる（徐々に減らす）」》《原発の新規着工は認めず、可能な限り速やかに「原発に依存しない社会・原発ゼロ」を目指す》というそれぞれの公約は、少し考えてみれば同じ内容を示しています。新規建設ゼロ、既存原発の寿命は40年設定として最長で2030年代だからです。民主・維新・公明の三党は即時全廃や2010年代の停止ではなく、事実上の原発維持を表現を変えて唱えているだけだということがわかります。それに対する自民党は、言外に原発新設を唱えているわけですが、それはさておきましょう。三党の公約は同じであることがよく検討すればわかるのに、産経「主張」その検討をした痕跡がありません。ただ表面的な「脱原発」というスローガンに眩惑されているのです。これでは、各党の政策をわかりやすく解説するという新聞の使命を果たしているとは言えません。