黙然日記(廃墟)

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産経正論懇話会の恐怖。

君民一体こそ日本固有の国体−大阪「正論」懇話会 旧皇族出身の竹田恒泰氏講演要旨(1/3ページ) - MSN産経west
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120906/wlf12090619180017-n1.htm

 ようやく一般記事を拾える態勢を整えたら、こんな見出しが目に飛び込んできました。こっちが世間から置き去りにされている間も、産経は相変わらずだったようです。
 天皇と国民は自然な絆で結ばれてきたのだ、それが日本だ、と力説する竹田氏ですが、その上で自分を皇族であると認識しているのなら、出てきてしゃべるなと言いたいところです。ここまで正面に出てきて政治的イシューについても平然としゃべる人を、少なくとも戦後生まれの感覚では、皇族とは認めがたいところです。「その言動によっておのずから尊敬される方」が皇族であって、血筋の問題ではありません。
 記紀を歴史として教えるかどうかも、書かれたものから筆者の意図を推測しワン・オブ・ゼムとして受け入れられる大学院生ぐらいの能力があればまだしも(それにしても大学院でそんな授業をしてよく文句が出ないものだと思いますが)、小中学生に記紀を事実として教えることとはまったく違います。こういうことを得々として人前でしゃべる講師と、それをありがたがって拝聴する聴衆、その場をセッティングする新聞社と言う構図を想像すると、まだ残暑厳しい中でもうそ寒い思いがします。