黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経ネタ、拡大する。他。

 またまたさぼってしまった13日分です。

【主張】中国が土地取得 軽視された相互主義原則 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120313/plc12031303180000-n1.htm

 またも、新潟総領事館の土地取得問題です。すっかり産経ネタですね。この文中でも述べられているように、共産中国には土地取得という概念がないので、利用権の売買というかたちになります。社会主義市場経済が生み出したタテマエと言うべきで、さもなければ「上海で土地バブル」なんて記事が出るわけありません。外交の相互主義原則を言うなら、「相手国在外公館に国内法で最大限の優遇を与える」という相互主義は保たれています。《米国では》と一つ覚えのように繰り返していますが、米国以外の各国はどのように扱っているのか、真面目に調べたのでしょうか。

【正論】拓殖大学客員教授藤岡信勝 河村氏への反響に時代の変化が - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120313/plc12031303200001-n1.htm

 相も変わらぬ藤岡氏ですが、どれだけ進歩がないかというと、いまだに東中野修道氏の著作を根拠に南京事件まぼろし”論をぶちまけているところです。河村たかし氏が国会質問した2006年ごろは東中野説も威勢が良かったのですが、名誉毀損で敗訴確定してからは、産経周辺からも相手にされなくなっている説です。あるいは、裁判から数年を経てもうほとぼりも冷めた、というわけでしょうか。
 南京事件から8年後、捕虜として南京入りした河村氏の父親が手厚い待遇を受けたというのが、河村氏と藤岡氏による“まぼろし”論のひとつの根拠になっています。そこは中華民国の捕虜待遇に感謝すべきところであるし、捕虜を試し打ちの材料と考えていた日本軍の基準からみれば「厚遇」だったというだけではないでしょうか。1945年3月10日に10万人の家族同胞を虐殺された東京都民は、その半年後にやってきた占領軍米兵に対し、(ほとんど)石を投げたりはしませんでした。敗者と勝者の違いはもちろんありますが、争いが終われば感情は飲み込んで相手を人間として受け入れる、という大人の知恵が、南京にも東京にもあったからではないでしょうか。

拉致問題進展すれば北へ人道支援も 松原拉致担当相 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120313/plc12031310510006-n1.htm

 メモとして。やはりこれが良いメッセージであれば、と願います。