黙然日記(廃墟)

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産経抄の酒席観。

産経抄】1月12日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120112/stt12011203020003-n1.htm

 伊藤博文が酒色にふけっても国家のことを考え続けたという発言をそのまま受け取り、小沢一郎氏の「常に天下国家のことを考えている」という発言は冷やかすというのは、あまりにもわかりやすいダブスタですね。少なくとも、芸妓を上げているときと配下の政治家や秘書と酌み交わしているときで、会話の内容に違いがあるだろうことはわかりそうなものです。
 また、小沢氏が選挙に巧みなことは言うまでもありませんが、だからといって天下国家のことを考えていないと断ずるのも、単なる印象操作に過ぎません。小沢氏の師である田中角栄を「産経抄」はしばしば持ち上げますが、彼は天下国家と選挙上手を両立させた政治家の代表例です。ベストセラーになった小沢氏の著書『日本改造計画』は、良くも悪くも90年代の政治をリードする役割を果たしました。それだけでも、「天下国家のことを考える政治家である」と評価していいはずです。