産経「正論」、困惑させる。他。
【正論】杏林大学客員教授・田久保忠衛 ４島譲歩では上坂さんも泣く - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/252621/
国際問題専門家として常に産経の論調と一致してきた（と記憶しています）田久保氏ですが、さてこれは。先日亡くなった上坂冬子氏の遺志を持ち出して「3.5島返還論まかりならぬ」というのはいつもどおりです。というわけで当然、3年前に3.5島返還論を持ち出した麻生太郎元外相や、先月それをまた述べたと報道された谷内正太郎政府代表のことも言及しています。ここまでは、別に問題ありません。
不可解なのが、田久保氏は谷内氏の発言が毎日新聞によって報道された直後にワシントンで偶然谷内氏と面会して、「真意が伝わっていない」という弁明に納得していたのに、帰国後にあらためて毎日記事をソースに反対の意見広告を出した、麻生氏と谷内氏が組んでなにか企んでいるんじゃないか、などと疑惑を突きつけているあたりです。どっちを信じているのかというか事実関係の確認というものをどう考えているのかというか、田久保氏の行動がさっぱり理解できません。たぶん、田久保氏に対していちばん困惑しているのは谷内氏なのでしょうね。
【主張】小沢代表辞任 判断遅すぎ、信頼を失う 後継選びで基本政策を競え - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090512/stt0905120337002-n1.htm
この５年間を見ると、平成１６年に菅直人氏が年金未納問題、１７年には岡田克也氏が衆院選敗北、１８年には前原誠司氏が偽メール問題で、それぞれ任期途中で代表を辞任した。
小沢氏自身、１６年にいったん党代表に内定した後、年金未加入問題で就任を辞退したことがあるほか、１９年には自民党との大連立構想をめぐり混乱を招いたことから辞意を表明し、その後撤回した経緯がある。
いやあ、民主党はひどいものですね。で、この5年間の自民党はどうでしたっけ？ 民主党歴代代表が具体的な批判を受けて辞任したのに対し、外部からはよくわからない理由をもとに自己都合で辞任した自民党総裁も、たくさんいたような*1。
