黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

ヘイトスピーチに関するお詫びと考察。

 まず、昨日のエントリ id:pr3:20080721:1216652162 における表現について、注意に欠ける点がありました。深く反省ずくとともに、ご不快に思われた方々に、心からお詫び申し上げます。
 「謝罪と賠償を要求するニダ」という表現は、ご承知のように(という前提で書いたのですが、これはあきらかに独りよがりでした)定型句として一部ネットワーカーの間で常用されています。本来の意味とは離れて、単に「謝れ」という意味の軽い表現になってしまっていることもあります。その場合、たいていは「謝罪と(ry」といった形になりますが、原型がそれであることはお互い承知の上、として扱われています。そうしたこともあって、元の表現にある“重さ"(書く側は感じていないとしても読む側が感じるべき重さ)を、忘れていたのかもしれません。もちろんこれは、なんの言い訳にもならないことです。
 「一部ネットワーカー」と表現しましたが、彼らの多くは朝日批判者でもあります(イコールではないし、またいわゆるネトウヨとイコールでもないでしょう)。彼らがこの表現を使うことで攻撃または揶揄している対象は、彼らが仮想したひとつの立場であり、その立場に該当する特定の人物が実在するのかすら関係はないようです。その仮想の存在を特定民族に結びつく表現で揶揄ことは、あきらかにヘイトスピーチと言えます。
 該当記事を読んでわたしは、朝日を批判する団体(この団体が「一部ネットワーカー」と同じという意図でもありません)が、上述した仮想の立場と重なる言動をしたような印象を受けました。つまり一部ネットワーカーにとっては、味方が敵になるような矛盾が生じているのではないか、という点を面白いと思い、軽い揶揄を切り返すぐらいのつもりで、該当表現を使ってしまったわけです。まことに浅慮であったと、重ねて反省いたします。


 以前も述べたと思いますが、このblogではいろいろなテーマを取り上げているものの、それらはほぼすべて、偏見を含んだ表現・報道への怒りを根元とするものです。日々の更新に追われてその原点を見失っていたことを、あらためて深く反省するとともに、ご指摘をいただいたことに感謝いたします。ありがとうございました。