黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経iza!編集部、おたくを侮蔑する。

 「相手と言葉が通じていると思っていたのに、実はまったく通じていなかったことがわかる」というシチュエイションは、不条理小説のひとつの定番です。このテーマを扱った良質の小説を読むと知的好奇心が刺激されると同時に、読み終えるとどっぷり疲れて、ゲシュタルト崩壊に似た感覚を味わうことになります。出来の悪い小説ならなおさらです。以上、前フリ。

「逃げちゃだめだ!」逃げちゃいました…:イザ!
http://official.iza.ne.jp/blog/entry/287584

 念のため註釈しておきますが、これはiza!編集部のオフィシャルblogです。もうひとつ念のため付け加えておくと、わたしは主観的にも客観的にもアニメおたくであり、おたく(ヲタ)であることにアイデンティティを持っています。
 どうもわたしは、なにか勘違いしていたようです。仮にも全国紙の記者として教育を受けた人なら、このぐらいの日本語は通じるものだと思っていました。あるいは、言葉が通じないふりをして「逃げちゃいました」なのか、実は非常に文学的素養がある方で不条理小説を実演してみせてくれたのか、なんなのかはわかりませんが。
 いくら産経新聞でも、紙面の表現規定といったものはあると思うのですが、不特定多数の人間に対して「〜ども」と表現するのは許容されているんでしょうかね。わたしの言語感覚では、動物に類するものに使うか、相手を動物レベルとみなして使う侮蔑表現か、あるいは例外的に、血盟の同志といった仲間にあえて下品な表現で呼びかけるか*1、いずれかなのですが。まあ、こんな質問をしても、もはやまともな回答は返ってこないのでしょうね。


 iza!編集部については、また別にわけのわからんこともあったのですが、取り上げるかどうかは未定です。無事に解決すればそのままスルーするつもりですが、今までの経緯を(そもそもiza!別冊なんてものを作る羽目になった事情を)考えると、どうなるかなあ。できれば無事に終わってほしいのですが。

*1:「野郎ども、行くぜ!」という感じで。該当の表現は呼びかけではないし、あきらかに同志とみなしてもいませんね。