産経新聞とネット世論、そしてiza!。

ITmedia News：産経新聞、連載企画案をブログで公開　ネットの声反映
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0701/17/news064.html

知的財産取材班の日常-知財取材班:イザ！
http://chizai.iza.ne.jp/blog

　iza!のこういう取り組みには、本気で期待しています。ただ……タイミング最悪（笑）。産経新聞と夕刊フジが打ち合わせてやっているわけじゃないのに、ユーザからは一体のものとして見えているわけだし。
　そういう事情を別にしても、既存メディアで著作権のことを取り上げると、ネットの一般的な世論とは絶望的な食い違いが生じる場合が多いですよね。たとえばJASRACへの視点について、すでにコメント欄には炎上の気配があります。ここまでぶちあげたなら、「ネット世論はこうなんだな」と認識してJASRACを正面から批判するぐらいの気概は欲しいものですが、さて。この姿勢を貫くと、zakzakへの（現在圧倒的になっている）批判も甘受しなければならなくなるわけです。著作権関連でも、すでに記事の方で勢い余って「２ちゃんねる（のニュー速系）はzakzakの記事を無断引用している」と非難したことから、FOX ★氏が、「それならzakzakの記事引用がシステム的にできないようにしてしまおう」と言って、すでに実行しています。これで少なくともページビュー激減、ひいては広告収入減少になることは目に見えているわけですが。
　ネット世論にはネトウヨが多い＝産経の敵になることはない、と軽く考えると大間違いで、本質にはネットvs既存メディアの決定的対立状況があるわけです。マイナー既存メディアとしてニッチにいた産経正論路線がたまたまそこに合致しただけで、産経新聞がネットから全面的に支持されているわけではない。それを認識し対応しようとしたのがiza!だと思っているので、（その面では）応援しているのですが、フジサンケイグループ全体がこの対立をどこまで認められるか、注目したいところです。