黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「主張」の治安観。

【主張】犯罪動向 児童への性犯罪防止急げ-コラむニュース:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/shuchou/28860/
とくに、栃木県のような凶悪事件が起きると、住民が肌で感じる「体感治安」は一挙に悪化する。

 体感治安の悪化、統計上の犯罪増加を元にして取り締まりの強化を訴える社説。体感治安というのは文字通り主観的なものだし、統計についても表面的な数字がいくらでもいじれるわけで。
 この「主張」は、要するに警察(具体的には竹花豊警察庁生活安全局長)やらが最近主張していることの、代弁にしか過ぎないわけですね。なにを狙っているかはともかく。悲惨な事件をこれ以上起こしてはならないのはもちろんですが、“そのためになにをするべきか”というところで飛躍して極論に走るやり方は、竹花局長がらみの話題でよく見かけるし、産経新聞はそれを無批判に垂れ流す傾向があります。ただ、引用部分を見ると産経は、わかっていながらそれを煽っているようにも思えます。


 体感治安の悪化についてはたとえば「カマヤンの虚業日記」の下記記事、今年の「犯罪白書」の統計についてはたとえば「成城トランスカレッジ!」の下記記事、およびそれぞれのキーワードや関連リンクを参考に、いろいろ調べてみると興味深いです。

再犯率の件、ふたたび(いずれみたび)――「性犯罪の再犯率2割」の間違い。-成城トランスカレッジ! ―人文系NEWS & COLUMN―
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20061108/p1


■[呪的闘争][警察]「治安悪化」は警察が予算獲得のために吹聴しているデマである/久保大・元東京都治安対策担当部長による「治安悪化」異論 -カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの虚業日記
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20061030#1162144290