ブッシュが（珍しく）英断。
単にキレて変な行動に出ただけかもしれませんが、結果としては英断。
asahi.com：米政府、機密文書公開 「イラク戦争でテロ悪化」
http://www.asahi.com/international/update/0927/008.html
米政府は26日、イラク戦争とテロの関係について分析した機密報告書「国家情報評価」（NIE）の結論部分の機密指定を解除して公開した。（中略）
今年4月にまとめられたこの報告書の骨子は、ニューヨーク・タイムズ紙が24日に報道。（中略）
ブッシュ氏は公開に先立つ記者会見で、「海外でこれらの殺人者を負かさなければ米本土が脅かされる」と強調。報告書はイラク開戦が過ちだったという結論に導くものではないと反論した。「自分たちで読んでみるといい。詮索（せんさく）はやめよう」と機密解除を命じたことを明らかにした。（後略）
アメリカ合衆国に対するわたしの気持ちは好きと嫌いが相半ばしていて、嫌いの筆頭はイラク戦争をはじめとする覇権主義と独善性ですが、好きなところのひとつは、それでもやはりぎりぎりのところで民主主義が機能しているなあ、と思える側面です。NYTの報道とはニュアンスが違うにしても、全体的にはブッシュ政権にとって不都合な面が多い報告書を、議論があるならと堂々と公開する姿勢ですね。
たとえば最近、ライシャワー発言*1について考えることが多かったわけですが、いまだにこれを認めていない日本政府の態度と比較すると、こうした「アメリカらしさ」は高く評価できるでしょう。なのになぜブッシュが再選まで到ったのか、彼の国に関してはなおも理解不能なところもあるのですが。
