黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

わりと最近買った本。

 第一部を原作にした映画のコミカライズ、なんだと思う。ストーリーが映画とどのぐらい違っているのかわからないけど、2006年が舞台だとかの基本設定は同じのようなので。
 原作は個人的ベストテンに入るほど好きな小説なので、どうも違和感が先に立っていけません。そういうことを忘れれば、マンガとしてはビジュアル面も含めてそれなりによくできていると思います。小説原作にあった壮絶な愛情(男女愛ではないんだけど、こうとしか表現しようがない)を期待しなければ、ですが。あ、映画にはもうまったく期待してません。
日本沈没 1 (1) 日本沈没 2 (2)

 マンガじゃないんだけどついでに。詳しい書評は別のところでやっちゃったのでパス。谷甲州の独特の文体(というかはっきり言って下手な文章)を除けば、読む価値はあります、とだけ。同じ派生作品でも、こちらは基本的にシミュレーションの面白さで、このへんはマンガや映画にはまったく期待できそうにないので、その分だけこちらの価値が上がっているように思われます。やはり第一部の壮絶さを味わえなかったのは残念ですが、これはたぶんもう小松さん本人が書いても同じだったろうしねえ……。
日本沈没 第二部

 可もなく不可もなく。「どきどき姉弟ライフ」より長くなってしまいましたねえ。4巻では顔見せだけだった新キャラに期待しておくか。
耕してフォーリンLOVE 4 (4)

 考えてみたら公式アンソロジー本というものを買うのは初めてなので、どう評価していいかわかりません。内容はほぼアニメに準拠しているような、そうでもないような。パロディとしての面白さはほとんどありませんでした。まあ元のアニメが面白すぎるんだけどね。今日もセーラームーンの変身シーンとかやってたし……。本としては、だいたい面白い&絵がうまい順に配列されているようです。というか最後のはなんだありゃ。
 小野敏洋の名前に惹かれて買ったのですが*1、当たり前ながら歌ちゃんが○○○○だったり駆が○○したりということはなく、せいぜい「電撃!ピカチュウ」かそれよりおとなしいぐらいのコミカライズでした。残念。
おねがいマイメロディ―くるくるシャッフル! (1)

 十七歩の仕掛けがやっと見えてきたところ。最初はカイジが深読みしすぎだろうと思ってたんだけど、やっぱりそういうことなのかと。
賭博堕天録カイジ 7 (7)

 現時点でコゲどんぼ安野モヨコに続くなかよし外部作家第三弾*2。この人の作品は初めて読むのだけど、予想以上に面白くて、くやしいなあ。すでに名のある作家を呼んできたんだから生え抜きより面白くてうまいのは、当たり前といえば当たり前なんだろうけど……。絵の上手さもいまさら言うまでもないんだけど、やっぱり凄いわ。うーむ。
しゅごキャラ! 1 (1)

 全面仕切り直しの新シリーズ。完全な続編としても読めるのですが、キャラクターの関係を一から説明する(しかし以前からの読者にも決してくどくは感じられない)形になっているので、安心してお勧めできます。新キャラも登場。正直、前作では美輝とめぐみの関係だけで引っ張っていくのに無理があったと思うのですが、カンナが加わったことで三大看板娘の力関係のバランスが楽しめるようになったわけで、今後に期待が持てます。しかしハイライトの少ない眼と張り付いたような笑顔で殴り合いするお祭り娘は、客観的に見るとちょっと怖いかも。絵柄がまた変わってきましたが、個人的には過去最高ではないかと評価しています。権藤は後ろ姿だけの登場かあ。
 ところで、どうしても我慢できないので、タイトルにいちゃもんをつけます。おそらく、単に「爆弾娘」ぐらいの意味合いで、知名度のわりにあまりタイトル等には使われていない爆弾の名前を出してきただけだとは思いますが、ナパーム弾はヴェトナム戦争で地上歩兵やときには民間の村落を空爆で焼き払うために使われた兵器であり、東京大空襲などに使われた焼夷弾から発達したものだということは、指摘しておかなければなりません。暴力がメインモチーフでありながら常に“正義とはなにか”を隠しテーマにしてきた「無敵看板娘」シリーズの題名として、これがほんとうにふさわしかったのでしょうか。
無敵看板娘N 1 (1)

*1:この本では おの♪としひろ 名義

*2:CLAMPから数えるべきかもしれませんが、そうするとことぶきつかさとかいろいろいるわけだし……。上北ふたごはどう勘定すればいいのかとか。