黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

昨日買った本。

 こんなに買い込んでる場合じゃないんだが、ビッグタイトルが並んでしまったのでやむを得ずという心理状況。破綻してるなあ。本当はまだ優先して買いたい本たくさんあるしなあ。

 なんと10年ぐらいぶりの復活。まさかまた続きが読めるとは。ていうか前シリーズを読んでたのが何年前かももう忘れてるわけですが。原作を読んだのなんか十何年前なんだか。それでもずっとリアルタイムで読んでるわけで、原作にしろ山内版にしろ、やっぱり魅力的な作品なんだよなあ。さすがに絵がちょっと堅かったり崩し顔が怖かったりするけど、それでもなお、いいなあ。
 1月新刊なのにもう2刷だった。ガラかめほどじゃないにしても、やっぱり待ってた人が多かったんだろうなあ。

 作者の個性についていろいろ言う気はなくて、創作にプライドを持っている姿勢はむしろ尊敬しているのだけど、作中で自己弁護が激しくなってきたのはちょっとなあ。ホモスキーなのは「ファミリー!」のころからわかってたことだけど、衆道についてそこまで力説しなくていいですって。腐女子フィルターで資料を読んでるから「当たり前」とか言い張っちゃうんで、客観的に見ればちょっとぐらいは「特別なこと」ではあったはずですよね。

 最近はコンスタントに出るようになったけど、一時期はこれも待たされたなあ。31巻は肩のこらない番外編。パティシエ少佐が素晴らしすぎます。
 「不愉快さ」をテーマにここまで不愉快を描ける筆力には驚嘆。

 新エピソードのプロローグなので評価しづらいところ。五月と相原にようやくスポットが当たって、ここまででだいたい全員のキャラ紹介が終わったのかな。あるていど長期連載が約束されていたのだろうとはいえ、のんびり構えすぎのような。

 ストーリー全体としてはターニングポイントなんだろうけど(今回リンクしたのがデビュー作というのもそのつもりはあるのだろう)、唐突感は否めない。

 もう全体のストーリーは破綻したものとあきらめて、場面場面を楽しむべきかもしれない。そういう視点で読めば、あいかわらず面白い。

 もう全体の(以下略)。そういう視点で読めば、アイデアの豊富さには驚かされる。