パクリでいいじゃん。
タイトルはちょっと刺激的にしてみました*1。
なんか最近、ある掲示板で、なんぞのミュージシャンがパクリだとかしかもそれを開き直ってるとかいって叩かれてるのを見まして。そのミュージシャンは完全にどーでもいいんですが(まともに聴いたことないし。ヒットしてるらしいんだけど)、そういえば自分の好きなミュージシャン複数もよくパクリだといって叩かれてたなーということを思い出して、そのへんも含めて弁護してみるかなと思いまして。
まず、ポップミュージシャンでビートルズをパクってないやつを連れてこいと。あるいは音楽家でJ.S.バッハをパクってないやつを以下略。とまあ、これはありきたりな弁護ですけどね。人間が好ましいと思うパターンというのはすでに語り尽くされていて、新しいパターンを見つけることはまずできないわけで。
ところで、既存パターンの流用を叩く人は、マンガなんか読めないんだろうな。わたしは人よりちょっとはたくさんマンガを読んでいるので、たいていの表現については元ネタを指摘できるんですよ。でもそれで元ネタが気になって楽しめないということはないし、一つの表現ごとに数十年数千冊の脳内データベースを検索してパターンマッチを楽しむという楽しみ方さえできる。音楽についてはそこまで詳しくないので、そういう楽しみ方はできないけれど。
マンガのパクリを指摘する掲示板などの文章を見ていると、どうもこの人は(最近の比較的メジャーな)元ネタしか知らずに、その元ネタのパクリだと言ってしまっているんだなあ、と思う例が結構あります。けっこう恥ずかしいよねこれ。
まあミュージシャンもマンガ家も、できるだけ新しいパターンを考えてほしい、というか考えるように努力してほしいとは思いますが。考えるのが面倒だからパクリでいいじゃん、というのは、これは糾弾されてしかるべきでしょう。ただ、世に言われる「パクリ」って、みんなそうなのかな?と。
*1:あらかじめ言い逃れするところが弱い。