本人確認。
ネット上での本人確認の方法は、今後けっこうシリアスな問題になっていきそうな気がします。もちろんすでにフィッシング詐欺とかいろいろ起きてるわけですが、それ以上に。
.comドメインをなんでもありにしちゃったのはかなり問題じゃないかなと思うんですが、どうでしょう。
たとえばnantoka.co.jpなら、（少なくともJPNICレベルで）ナントカ株式会社のドメインだと確認されているわけで、クラッキングとかされないかぎり表示されているのはその会社のサイトであり、ページの内容に責任を負わせることができるわけです*1。しかしnantoka.com*2だと誰が所持しているドメインなのかいちいち調べないと確認できないわけで、そういうものだと世間が認識していればともかく、有名企業も平気で.comドメインを使っている（あるいは.com.usを使わず.comだけで済まそうとしている）現状では、実在の法人や個人とドメインが1対1で対応しないのが当たり前ということになってしまっています。とりあえず現状は大変不便だ、ということは言えると思いますが、どうでしょう。
ところで一時期、サイバースクワッティングというのが世間を騒がせましたが、もう10年以上前、Internetの商用化開放前にそのアイディアを聞いたことがありました。某銀行系シンクタンクの社員から、「（別の）某銀行はドメインを取得していないから先に取っちゃえば金払って買収してくれるんじゃないか？」と冗談口で言われて、感心したものです。当時はそれが別に悪いことだとは思わなかったし。
