プリペイド携帯禁止法案提出へ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041019-00000239-kyodo-pol
　自民党は１９日、「おれおれ詐欺」などの犯罪で悪用されるケースが多い「プリペイド式携帯電話」の販売を禁止する法案を議員立法で提出する方針を固めた。

　勘弁してほしい。真面目なユーザーのことを考えているのか。
　現実問題として、携帯を持っていないとまともに社会生活が送れないのはご存知の通り。しかし経済的な負担も大きい。今わたしが使っているツーカーセルラー東京の場合、毎月の基本料金が一番安いプランで1ヶ月あたり2625円である*1。しかしプリペイドなら2ヶ月ごとに3000円のカードを買う（つまり1ヶ月あたり1500円）だけで使い続けられる。着信だけなら3000円のカードで3ヶ月使える。もちろん3000円（実際は3300円）分を使い切ってしまえばそれまでだが、いつも余ってしまうのが現状だ。こういうシステムがなければ、携帯を持つことはできなかったろう。
　「連絡手段を持っているけど使わない」のと「持つことができない」のでは根本的に違う。携帯が贅沢品だった時代ならともかく、先に述べたようにもはや必需品だ。携帯の利用者というと中毒状態で毎月何万も払ってる連中（固定料金制が導入される前の話だが）ばかりが注目されるが、ごく普通の、月に15分以内しか使わない人間も相当数いるはずだ。この法案の提出者たちには、そういう存在が見えていないのか？　弱者に負担を押しつけて何とも思わない連中が国政を預かっていることに不安を覚える。

*1:シンプル20は単独では加入できない。