黙然日記(廃墟)

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産経抄、ダブスタを嫌う。他。

産経抄】われこそは正義の味方とばかりにかさにかかっている新聞や野党、ご都合主義が過ぎる 6月17日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/170617/clm1706170003-c.html

 《われこそは正義の味方とばかりにかさにかかっている新聞》。ああ、産経新聞のことですか。本文を見ても《自分たちの過去の言動は忘れ、高飛車に他者を非難する》とか、そのものですね。
 2010年の尖閣諸島沖衝突事件で、非公開とされた動画をネットに流した、当時海上保安官一色正春氏を菅直人内閣の仙谷由人官房長官が厳しく非難したことを、朝日新聞毎日新聞は支持したと指摘しています。そして、今回の加計学園問題で文部科学省から内部告発車が出たら処分する、と、安倍晋三内閣の義家弘介文部科学副大臣が発言したことを朝日・毎日・民進党が糾弾していることを、ダブルスタンダードだと言っているのです。一色氏の場合はあまりにもやり方がイリーガルで、読売新聞にでも動画を渡せばいいものを、仙谷氏をおちょくるようなハンドルネームを使ったりしていたわけですが、まあそういうことにしてもいいでしょう。
 で、当然、ダブルスタンダードを良しとしない産経新聞は、今回も義家氏を非難し、人格的な攻撃も加えたりするわけですね。

【政界徒然草】「安倍という不思議な政権ができて、その人が指さす方向に」首相呼び捨ても…国民の権利を奪う護憲派議員の正体  - 産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/print/170617/prm1706170010-c.html

 産経政治部酒井充記者は、神にも等しい御一人である安倍晋三氏を呼び捨てにするのが、よっぽど許せないようです。国会内では「さん」(昔は「くん」)付け、公開する分症では「氏」付けが、常識的な礼儀ではありますが、国会から一歩外に出れば今日も「安倍辞めろ」のコールが響き、赤ちょうちんでは「安倍、どうかね」「まあ他にいないし、安倍でいいんじゃないの」という支持者の会話が聞こえます。そうですよね、普通の会話では「ブッダが」「イエスが」って言うので、「仏様」「キリスト様」「安倍様」と呼ばなかれば許さないのは、それぞれの宗教の信者だけです。
 河野洋平自民党元総裁にしてみれば、安倍氏など大後輩で、呼び捨てにするほうが自然です。先輩や年長者に対する敬意を持たない「保守」になど、なんの存在価値がありましょう。