黙然日記(廃墟)

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産経抄の日本人論論。

産経抄】外国人の手を借りて日本を貶める日本人の了見 6月14日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/170614/clm1706140003-c.html

 見出しから真っ先に思い出したのが、『日本人とユダヤ人』のイザヤ・ベンダサンです。山本七平ユダヤ人らしいペンネームを使ってベストセラーとなり、「外国人による」日本人論の先駆けとなりました。覆面作家つながりということでいけしゃあしゃあと、沼正三家畜人ヤプー』角川文庫番の解説まで書いていました。保守派の論客として知られた山本のコラムを産経抄子は尊敬していそうですが、詐欺師ですよね。
 で、国連特別報告者による「対日調査報告書」をdisっているんですが、「日本の報道の自由が危機にひんしている」という指摘に対して「(明示はしていませんが)中国よりマシ」ってのは、正気で言ってるんですかね。安倍政権の、さらに言ってしまえば安倍晋三氏の、「自由な言論は絶対に許さない」という言論弾圧の姿勢が、危機感の源です。古くはNHK番組変更事件から、これは言論と関係ありませんが加計学園問題、そして共謀罪法案と、睨みを効かせて他人を黙らせる手法によって日本国が受けた損害は計り知れないものがあります。
 これで本当になにも感じていないのですから(さすがにもう、とぼけているとは思えません)、産経の感覚は不可思議としか言いようがありません。