産経「主張」の国連特別報告観。
【主張】国連特別報告 嘘まき散らすのは何者か - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/170602/clm1706020001-c.html
嘘を撒き散らすのは何者かというと、日本会議というネオナチの一派です。
日本で、仮にもジャーナリズムの現場にいて、本当に、心から、表現の自由の危機を感じないのでしょうか。いくら産経社員とはいえ、ジャーナリストとしての基本的な訓練は受けているはずです。産経記者全員が阿比留瑠比論説委員や石橋文登政治部長のような政治運動家ではありますまい。(と書いてから、この社説を阿比留論説委員が書いている可能性に気づいてしまいましたが……)。
共謀罪(テロ等準備罪)にしたって、口で「テロ対策だ」と言うのは簡単です。治安の維持に反対する人はいません。放送法第4条にしろ、「公正を保て」という政府の命令で政府批判を抑える道具にされているのは明白です。
産経論説委員の頭が悪いところは、安倍晋三政権のもとで我が世の春を謳歌しているばかりで、たとえば共産主義コミンテルン(いまの日本共産党とは別の、仮想的存在です)が政権を獲ったとき、自分たちの言説がどうなるか、考えてないところです。独裁政権の手に共謀罪や放送法といった道具が渡って、いまのように勝手なことを言えるでしょうか。グローバルに見てリベラルな(自由で民主的な、要するにまともな)視点から見た場合、自分の立ち位置がどこにあるのかぐらいは認識してから、はしゃいでほしいものです。