黙然日記(廃墟)

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産経抄の元号観。

産経抄】「よくぞ、元号について結論を出しておいていただいた」元内閣官房副長官の石原信雄氏はこう振り返っている 1月12日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/170112/clm1701120003-c.html

 むしろ、「なんで元号を廃止しておいてくれなかったんだ」でしょう。一世一元制にしろ、明治以来の「伝統」に過ぎず、せいぜい2、3回の改元を経ただけのものです。
 《最近では、さすがに元号を廃止せよ、と主張する人は少なくなった》というのは単に、廃止論にはイデオロギー的な理由と実用面からのものがあって、実用面での不便が相対的に減ったためでしょう。産経新聞以外で元号を使う場面が減ったから、実用上困ることもあまりなくなったためです。それでも役所が元号を強制するのは困ったことなので(実用的に!)、廃止が望ましいと私は思います。
 てゆうか、元号存続のメリットってなんですか。天皇の治世(現憲法かでは不適切ですが)を記念するとしても、一世一元のもとではもしろ、大化の改新以前の「昭和天皇の20年」といった表記を使えば済むことです。あとは本気でわかりません。
 堺屋太一氏の『平成三十年』は、そろそろ読み返したいですね。新聞連載(朝日新聞です)で読んでいましたが、デフレが20年続くとは予測していなかったような。VRエンターテインメントがカラオケなみに普及しているとか、そういう予測は楽しかったと記憶しています。しかしこの小説のタイトルも、『2018年』あるいは『2020年』で問題ないですよね。