産経紙面の思い込みと感情論。

【竹島を考える】韓国の言う「良心的日本人」の主張　いわれなき“下條批判”に異議申す　下條正男・拓殖大教授 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/west/print/160609/wst1606090043-c.html

　なんかね。池内敏氏の『竹島-もう一つの日韓関係史』ISBN:9784121023599を肴に、くだを巻いているおっさんがいます。「日韓どちらの思い込みにも感情論にもとらわれない」という同書のコンセプトを、ものすごく敵視するというのは、いかに思い込みと感情論にとらわれている論者かを明確に浮き彫りにするものではないでしょうか。
　だいたい、歴史論争をやり体なら、新書はともかくこんなブロック紙の片隅じゃなく、歴史学会誌で堂々とやりなさいと。引用する文献も学会誌掲載のものを使いなさいと。この下條氏の文章、論拠が、（外務省発行のものとはいえ）パンフレットですよ。思い込みと感情論素ものもでしかありません。名指しで批判されて当たり前。