黙然日記(廃墟)

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川柳子 産経にだけは さじを投げ。

川柳がプロパガンダにすり替わり 地下鉄内の広告で複数見つかる 「産経、読売は政党機関紙」 精巧ないたずらか - 産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/print/160428/afr1604280034-c.html

 まあどうなんすかね。広告主の資生堂さんには迷惑だし、威力業務妨害といえばそうでしょうが、落書らくしょは千年の伝統を持つ政治・権力批判の手法ですからねえ。できればもうちょっとスマートに、川柳の形でやってほしかったところですが。
 で、産経新聞の三枝玄太郎記者は自らこれを見つけて記事にしたようですが、これが「朝日毎日は(野党の)政党機関誌」というプロパガンダ文だったら、どうしていたでしょうかね。そういうことを想像させるぐらい、産経はメディアとしての質が落ちているわけで、そのへんは自覚した上で怒ってほしいところです。「プロパガンダ 言われて怒る 自覚持ち」。

【阿比留瑠比の極言御免】反権力がマスコミの本分なのか 岸井成格氏らが「真実を伝え、権力を監視する姿勢を貫く」と豪語する違和感 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/print/160428/prm1604280005-c.html

 というわけで、三枝記者はまだどうなのかわかりませんが、箸にも棒にもかからないプロパガンダスピーカーが登場します。「極言御免」もまだ続いていたのか。つーか、もう口を酸っぱくして言っていますが、メディアの本分は権力監視ですよ。なにを言っているんですかこの人は。いやまあ、わかってましたけど。こーゆー人だってことは。本分を忘れてプロパガンダをまき散らして、その自覚があればまだいいんですが、自覚すらないというかもはや感覚が摩滅しているとしか思えないのは、見ていて気の毒なものです。
 つか、権力を批判する報道の存在価値なら百でも二百でも挙げられますが、権力に媚びる報道になんの価値があるのか、本当にわかりません。なんの価値があると思ってやってているんでしょう、あびる論説委員以下産経の方々は。