産経「主張」のモノ扱い。他。

【主張】志賀原発の破砕帯　刑事事件なら「冤罪」だ…多角的な評価への道開け - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/160306/clm1603060004-c.html

　人間を裁く刑事事件では、「うたがわしきは罰せず」の法則が徹底されねばなりません。人間には人権があるからです。一方で原発の安全性審査は、できるだけ「安全」の方向に倒していかねばなりません。こんなのは、言うまでもないことです。原発の安全性を無視したいからといって、「もの」と「ひと」を混同させ、「ひと」なみの扱いを「もの」に求めるのは、「ひと」の価値を貶めるものです。人権より経済、個人より国家を重んじる産経ならではの詭弁ですが、恐ろしいことです。

【月刊正論】高市総務相批判に異議あり！　テレビに偏向放送の自由はない　八木秀次（麗澤大学教授）　 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/print/160306/prm1603060032-c.html

　雑誌「正論」掲載の文章なので軽く扱いますが、このダブスタにもひどいものがあります。日本の電波行政が間違っていることを指摘しなければならないところなのですが。
　そもそも、八木秀次氏（法学者）にテレビを云々する資格はあるのでしょうか。八木秀次氏（工学者）ならともかく。いやもちろん、ハードウェアの開発者だからといってソフトウェアを云々できるというものではないので、これは冗談ですが。