黙然日記(廃墟)

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産経記者の電波は止まらず。

高市総務相「電波停止」発言に反発の民主党 政権時の数々の圧力はお忘れのようで… - 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/print/160209/plt1602090044-c.html

 酒井充政治部記者が、いちいち昔の話を蒸し返しています。高市早苗総務大臣が「放送局が政治的中立性に反したら電波停止処分もあり得るぞ」と発言したことは、法解釈上はそうなってしまうのですが(放送法が悪法ということですね)、官房副長官時代にNHKに圧力をかけた安倍晋三氏の政権のもとでは、うがって受け止めざるを得ません。「政治的中立性に反したら」が、どう聞いても「政府与党に逆らったら」と聞こえるんですね。産経新聞みたいに中立性を失った放送局があったら、停波を命じるのでしょうか。そもそも放送法が、NHKはともかく民放に中立性を義務づけていること自体が疑問です。政権批判がメディアの役割であるという民主主義の原則を無視しています。
 まあそんなわけで、酒井記者のこの記事ですが、中立性のカケラもありませんね。こういう記事を自由に書ける新聞の立場を、放送局に置き換えて考えるということをしないのでしょうか。