黙然日記(廃墟)

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自民党勉強会と産経新聞。

 そうそう、『ファイナルロリータ』の原画は、ダイナミックプロの槙村ただし氏でしたね。初めてのエロゲらしいエロゲでした。(昔のことはよく覚えてる)。

安倍首相支持の勉強会「文化芸術懇話会」が発足 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/print/150625/plt1506250043-c.html

 安倍晋三政権に近い若手自民党議員が、勉強会を立ち上げました。政界勢力図的には政権支持の基盤になるとみられます。産経新聞の報道はこの切り口だけで、勉強会の中身についてはよくわかりません。
 ではこの勉強会で、どんな発言がされたのか、他メディアの報道で見ていきましょう。

経団連に働きかけ、マスコミ懲らしめを」 自民勉強会:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASH6T5W6FH6TUTFK00X.html

百田尚樹氏「沖縄の新聞はつぶせ」自民勉強会で暴言連発 | 沖縄タイムス+プラス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=121492

 ゲストの言葉とは家、安倍政権を批判するマスメディアを「潰せ」だの、国会議員の言葉として、敵視するメディアを「懲らしめろ」だの言っている現状は、夏だというのに背筋が寒くなるようです。産経記者は、こうした発言をキャッチできなかったのでしょうか、それとも、なんとも思わずスルーしているのでしょうか。
 また、朝日新聞はメディア規制、沖縄タイムスは沖縄問題に焦点を絞った記事になっていますが、産経記事にある《心を打つ『政策芸術』を立案し、実行する》という部分に、表現の現場から強い危惧が寄せられています*1。芸術的な政策を、というのならまだいいのですが、芸術表現を政治に取り込み、利用しようとする動きに、読めなくもありません。そして、そういうことをやりかねない連中です。「政策芸術」、このおぞましい言葉を記憶し、常に注意を払う必要があります。
 そして、当ブログ的にまとめるなら。……このおぞましい言葉を、なぁんの感慨も持たずにそのまま垂れ流せる産経新聞記者の、感覚と知性を、疑わざるを得ません。

*1:たとえば浪曲クラスタでは、かつて戦意高揚に利用された反省が強く残っており、この産経記事にも反応しています。