産経抄の50年。

　ワールドミュージックとファンクが好きなら、津軽三味線は絶対好きなはず。（逆もまた真なり）。

【産経抄】６月２０日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150620/clm1506200004-c.html

　Twitterがナントカ発見器というのは本当で、対立勢力を批判するためなら現実を否認するナントカとか、ずいぶん観てきました。今回も、瀬戸内寂聴氏が安保法制法案に反対を表明すると同時に彼らが噴き上がる姿を目の当たりにして、ああこのストレートパンチはかなり効いたんだな、ということがはっきりわかりました。産経抄も同じくぎゃくじょうして、「軍靴の音は北京から聞こえる」とか言っていますが、「敵が攻めてくるから防衛するのだ」が、軍靴の音を響かせる連中の常套文句です。
　日韓基本条約調印当時の50年前、《北朝鮮が大好きだった社会党や進歩的文化人のみなさん》という部分も、たいしたミスリードですね。今の、豊かで自由な韓国と飢えて狂気の体制を持つ北朝鮮しか知らない読者には有効なミスリードでしょうが、貧しい軍事独裁国家と比較的工業化の進んでいた社会主義独裁国家のどちらを選ぶかは、かなり難しい問題です。今は軍事独裁でもいちおうは自由主義陣営だから、というのは正解だったとわたしも思いますが、産経新聞はそんなことを威張っている暇があったら、当時北朝鮮への帰国事業を推進したことについて、いいかげん総括したらどうですか。