黙然日記(廃墟)

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産経抄の頭の位置。

 民主主義で当たり前のこと、たとえば少数意見の代弁者たる少数野党が抵抗する権利を肯定すると「サヨク」扱いされるわけですから、自称保守の人たちは反民主主義と考えてもよさそうですね。

産経抄】6月13日 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150613/clm1506130003-c.html

 昨日に続いてになってしまいますが、産経は村山富市氏と河野洋平氏がとってもお嫌いなようです。そういえば、自社さ連立政権の立役者だったあと二人、鳩山由紀夫氏と菅直人氏のことも、蛇蝎のように嫌っていましたね。せっかく、「自民党を下野させよ」という民意に反して政権に復帰させ、その後15年にわたる自民党の政権居座りを許したきっかけになったというのに、なにが気に入らないのでしょうか。まあ、あのときの離合集散は見苦しいものではありましたが、日本の政治はもう少し、ああいう経験を積まないといけません。「政権交代可能な二大政党制」が幻想であることは、お手本にした英国の現状からも明らかなので、「政権交代可能な多数政党制」で連立による意見の相違の克服という経験が必要なのです。現在もいちおう、自民党単独過半数を取れない状況で自公連立政権になっているわけですが、連立相手をまともにリスペクトして意見を聞こうという姿勢には思えませんからね。