黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経公式Twitterを見たり。他。

 たとえば産経新聞は、公式Twitter @Sankei_news で、こういうことを平気でつぶやくわけですね。

中国「大不況」の予兆?! 3カ月連続で景況指数が「不況」示す - 産経ニュース
https://twitter.com/Sankei_news/status/601293061809840129

 *1それが世界経済、ひいては我々の暮らしにどんな影響があるのかも考えず、ただ中国が憎い、中国に悪いことが起きれば気分がいい、というだけの行動原理に基づいた発言で、こういうのを「反中」といいます。「中国のメディアはなんでも反日で凝り固まっていてレベルが低い」と言うのと同じ口でこういうことをしているのですから、産経新聞の存在がどれだけ日本の国益を損なっているかしれません。本当にさっさと消えてほしいものです。

【主張】党首討論 民主は責任ある安保語れ - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/print/150521/clm1505210003-c.html

 安倍晋三政権の野放図な軍備強化政策に全面的に賛同しなければ「無責任」で切って捨てられるのですから、Twitter担当もお気楽なら論説委員もしかりです。共産党と違って民主党は、日米同盟を否定はしていません。産経論説委員にとっては(短絡ネトウヨと同じく)、どっちも「サヨク」でひとくくりなのかもしれませんが。日米同盟に反対はせず、ただ、日本にも都合がある(地元住民の意思とか)から、言うべきことは通そう、というだけでしょう。安倍政権の軍備強化姿勢に反対することは、非現実的でも何でもありません。憲法の平和理念と現行の条文を明らかに踏み外した政策に反対することは、法治国家としての現実的な姿勢です。なにかといえば「法の支配」を口にする安倍氏が、法治国家のなんたるかをまったく理解していないことは、今回の解釈改憲(というより違憲立法)ひとつとっても明らかです。民主党は、共産党社民党と違って、九条改憲に正面から反対はしていません(賛成もしていませんが)。改憲するならそれで議論するが、現行憲法がある限り憲法に反した立法には反対するという、至極真っ当で現実的な態度を取っているだけでしょう。産経「主張」はその点から目を逸らして、「相手はサヨクだから非現実的に決まってる」というレッテルを貼って読者を欺いているのです。

*1:気分が悪くなるのでいちいち引用しませんが、韓国関連ニュースのTwitterはもっとひどいです。