黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経の「親日国」観。他。

 7/11分です。第3幕の序曲『ワルキューレの騎行』で有名なヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナーの楽劇『ワルキューレ』は、アドルフ・ヒトラーが好んだことから“健全なゲルマン精神”の象徴あるいは独裁者の象徴のように扱われがちですが(ワーグナーの責任ではありません)、この楽劇の第1幕は異性双子しかもNTRものだったのですね。すげえや。この楽劇はドイツではなく北欧神話に材を取っており、神話なんてどこでもそんなもの、といえばそうなんですが。

【正論】少子化が進む成長戦略にするな 麗澤大学教授・八木秀次+(1/4ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140711/trd14071103160001-n1.htm

 要するに、「若い女は有無を言わず家にすっこんで『産む機械』になって育児に専念しろ」という話です。少子化が深刻な、最大級の問題であることには同意します。しかし解決策は、「働きたいが産みたい」という人の望みを叶えられるよう、労働環境や保育所を社会的に手当てしていく方策しかありません。持続的成長と症しか解消を両立したフランスなどの例を見ればわかることで、八木氏のように凝り固まった頭の持ち主が思い込みだけで発言したって、なんの役にも立ちません。産経「正論」欄の存在意義なんて、こちこち守旧派の思い込み発言の捌け口以外にありませんけれどもね。保育所1箇所の増設にも及ばない存在です。

台湾で誤解氾濫、支持広がらず 集団的自衛権「アジアの安全を破壊」+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140711/chn14071108260003-n1.htm

 台北の田中靖人記者。「安倍思想政権の集団的自衛権行使容認閣議決定に反対しているのは反日中韓だけ」という、産経新聞が必死で繰り広げている主張に、「じゃあ親日台湾(中華民国)は賛成してくれてるんだよね?」という疑問が当然出てきます。現実は現実として、認めざるを得ないというところでしょう。最初この記事は《台湾よ、おまえもか!》という見出しがついていました。さすがにすぐ引っ込めたようですが。基本的に考えが甘いというか、なにもかも自分たちの都合良くしか世界をとらえられない視点が現れていますね。