黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経歴史戦の視点。

 6/25分です。Road to Russia 2018 (`・ω・´)
 フランスとかドイツとかブラジルとか、強豪国でやるとだめだ。日本とか南アとか、弱っちい国でやらないと。ロシア大会にちょっと期待。カタール大会に大期待。その前に出場権ですが。

【歴史戦 第3部 慰安婦 韓国との対話(4)】振り上げた拳の着地点「実は韓国もどうしたらいいか分からない」+(1/4ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140625/plc14062511430006-n1.htm

 ソウルの戦争と女性の人権博物館で売っているという従軍慰安婦バッジや従軍慰安婦ストラップというのは、現物がどんなものかわかりませんが、なにやらブラックジョークのような印象もたしかにあります。その博物館に日本の“反日”左派団体が協力した、という話のすぐ後に《日本側は、日韓間の戦後補償問題は〔略〕決着済みとの立場だ》という文章が急に現れると、まるで日本の差は団体がそういう立場であるかのようです。主語が「日本政府は」になっていればいいのですが、「政府が決めたことだから日本全体が従うのが当然」という思想が、こういうところに現れてくる、というのは、いささかいちゃもんめいているでしょうか。
 朴竽煕氏の「日本政府は、韓国が求める政治責任でも現在認めている道義的責任でもなく、『歴史的責任』を認めてはどうかという前向きな提案には耳を傾けるべきでしょう。それに対して産経記者は従軍慰安婦連行の経緯を質問し、「業者による連行を(大日本帝国政府の)憲兵や警官が見守っていた」という返答について、「警官は朝鮮人だった」と見当違いの突っ込みをしています。多民族国家で、それが何民族であろうと政府の役人が関わっていたから政府に責任があるのだ、という話を、なぜ理解しようとしないのでしょう。
 韓国側が拳を高く振り上げ、日本政府は政治責任を一度拒絶してしまったのなら、落としどころを見つけにくいのはたしかです。それでも、この問題で「落としどころ」という発想が出てくること自体、産経としては非常に珍しいのですが。これについては前述の「歴史的責任」というのも一案でしょう。ただ、日本政府がくだらないメンツを捨てて政治責任を認めることが、いちばんいいのですが。
 最後にこの産経記者は、韓国の戦争記念館で日本関連の展示を見て、「幼い子供のころから日本を敵として植え付けている」と憂えています。わたしはその記念館の展示を見ていないのですが、おそらく、朝鮮戦争に関する展示が大半を占めるのではないでしょうか。韓国にとって戦争と言えば、現在継続中の朝鮮戦争のことが真っ先に出てくるのが普通だろうと考えるのですが、それでも日本を敵視する展示ばかりが過半を占めるような状況なのでしょうか。それならそれで、きちんと紙面で報告してほしいところです。そうでなければ゛かたよった視点と言わざるを得ません。