産経「主張」の自給率観。

　6/19分です。「天文学的金額」というのは、38万円からでしょうか。韓国ならその約1/10。あんがい身近。

【主張】エネルギー自給率　急低下に強い危機感示せ＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/life/news/140619/trd14061903460003-n1.htm

　原発が稼働していたときは自給率20%だったのに稼働停止したら6%になってしまった、というのは、どういう嘘ですか。原発の燃料というのは、天から降ってきたんですか地から沸いて出たんですか。人形峠あたりの地面から。日本のエネルギー自給率は、もともと6%だったのです。核燃料リサイクルなんて夢物語が実現していれば20%でいいかもしれませんが、夢物語は夢物語です。メタンハイドレート採掘が実用化すれば、というほうが、まだ意味のある仮定でしょう。6%というのはほとんど、再生可能エネルギーである水力発電かと思います（小規模水力がもう少し注目されてもいいと思うのですが）。エネルギー自給率は今後、風力や太陽光、地熱などで、地道に伸ばしていくしかありません。

【阿比留瑠比の極言御免】後輩官僚にさえ嘘、河野談話にこそ潜む「上から目線」＋（1/3ページ） - MSN産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140619/plc14061913570014-n1.htm

　河野洋平元衆議院議長が、安倍晋三首相を「国民に対して上から目線」「批判に耳をふさぐ」と批判したことがよほどお気に召さなかったのか、「河野談話作成過程の隠蔽こそ上から目線」「現在の河野氏こそ耳をふさいでいる」とやりかえした気になっているみたいですが、まるで違うでしょう。外交上の機密事項と「知らしむべからず」はまるで違います。安倍首相の上から目線、流行語を避けて表現するなら国民を舐めきった態度は明らかなもので、それこそ「由らしむべし、知らしむべからず」そのものでしょう。仮にも保守政治家なら、大先輩の元三権の長、元自党総裁の苦言には耳を傾けるべきなのに、そんな謙虚な姿勢は安倍首相にはカケラも見当たりません。「批判に耳をふさぐ」については言わずもがなです。いくら側近が弁護したところで、説得力はありません。