黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「正論」の保守本流批判。他。

 5/13分です。「今の海老蔵って誰だっけ?」「海老蔵だよ」

「エイリアン」デザインのギーガー氏死去 :ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1405/13/news141.html

 映画やイラストをはじめ、あらゆるジャンルにビジュアル面の革命を起こした方でした。心より哀悼の意を表します。合掌

【正論】日本を保守する「本来の保守」を 文芸批評家、都留文科大学教授・新保祐司(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140513/stt14051303190003-n1.htm

 新保氏はこの「正論」欄を随想欄と間違えているらしくて、まあ別にかまわないのですが、ウォッチとしてはあまり面白くありません。しかし今日は、先日亡くなられた遠藤浩一氏の著書を紹介する形で「正論」らしい政治思想を語っているので、見ていってみましょう。遠藤氏の思想の紹介が大半ですが、新保氏も全面賛同しているわけですから、同類に見られてもしかたないでしょう。著書の概要は、吉田ドクトリンが築き上げた戦後体制は「新しい思想」であり、それを大事に守る保守本流は本当の保守とは呼べない、本物の保守は(戦前から続く)日本と国益を大切にする思想だ、というものだそうです。もろに「正論」路線ですね。戦後70年続いてきたものを保ち守る姿勢は立派な「保守」であって、それ以前の日本に戻そうとする動きは「反動」「右翼」であることを、どう説明すればわかってもらえるのでしょうか。といっても遠藤氏は亡くなっていますが、新保氏ぐらいには理解してほしいものです。定義として自分たちのやっていること、賛同していることが「右翼」であると理解した上で、堂々と「右翼」を名乗ればいいと思うのですが(進歩史観に対して「保守」を名乗る人々が堂々としているように)、イメージを自ら塗り替える努力もせずに「保守」を僭称するのですから、手がつけられません。レイシストで暴力主義者のアホウヨが愛国保守を僭称するのとまったく同じ構図です。保守本流がまるで日本の国益を考えていないかのような言い方にも引っかかります。日本史1万年の中で、もっとも輝きを放つ時代を作ったのが保守本流政権です。それを保ち守ろうとする姿勢こそ、日本の国益を最大限に考えた結果ではないかと思えるのですが。まあ新保氏には、政治的な話などせず随想でこの欄を埋め続けることをお勧めします。