産経「主張」の教育再生観。他。

【主張】教育再生　積み残した宿題を着実に - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140108/edc14010803130000-n1.htm

　安倍晋三政権が、その第一次政権のときからずっと、教育再生と称した教育（国の基礎）破壊にいそしんでいることは、その軍備強化の動向と同じぐらい、注視しておく必要があります。その安倍政権のスポークスマン役をみずから買って出ているのが産経新聞です。というより、時系列をたどれば、産経が教科書問題に容喙しはじめてから約10年後に安倍政権が始まっていますから、安倍氏こそ教育問題における産経路線の体現者と呼ぶべきでしょう。その方針は、教科書における歴史修正主義の採用（不都合な真実の記述をさせない）、道徳（修身）の教科化、全国学力テストなどを利用した競争主義の導入、全体を通して日教組の影響力排除などにあります。
　今日の産経「主張」はこの方針に忠実に従ったもので、その意味では付け加えることはありません。安倍政権の動向、この国が基礎から破壊されてしまう恐れについて、産経新聞オピニオン欄のウォッチは非常に役立つと言えるでしょう。

慰安婦問題、政府報告にも韓国介入　事実認定で「痛ましい生活強いられ」要求、受け入れる＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140108/plc14010807500005-n1.htm
韓国介入の「慰安婦」政府報告、逆効果だった大幅譲歩　日本たたきの根拠に＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140108/plc14010811550007-n1.htm

　元日付“スクープ”と同じネタを2週に分けて記事にする、さもしい手口です。もちろんこちらも阿比留瑠比氏の筆によるものです。《政府の慰安婦問題に対する認識・見解の正当性・信憑（しんぴょう）性は事実上、失われた》と決めつけることで、今後、河野談話に対する歴史修正主義者の攻撃はこの記事に沿ったものになるでしょうから、つまらない記事ではありますが要ブックマークです。