黙然日記(廃墟)

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産経阿比留記者の煽りと恣意性。他。

首相の今年の漢字は「夢」 五輪決定や景気好転で - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131212/plc13121215400015-n1.htm

 今回は一文字の単語でよかったですね。安倍晋三首相の知的レベルは特定秘密で、アクセスしたり公開すると罰せられます。

【編集日誌】気の毒な「水に落ちた犬」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131212/lcl13121208200000-n1.htm

 猪瀬直樹東京都知事にたいへん同情的な乾正人編集長です。彼はもう詰んでると思うのですが、乾氏は一度身を引いての再起を期待しているようです。猪瀬氏は、ノンフィクション作家としてはどうか知りませんが、政治家としてはもう終わりでしょう。猪瀬氏を徹底プッシュしてきた産経新聞編集長が悔やむのはわかりますが、無理なものは無理と承知した方がよいのではないですか。

【阿比留瑠比の極言御免】メディアの煽りと恣意性−慰安婦報告書非開示にはなぜ沈黙するのか+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131212/plc13121211140006-n1.htm

 お前が言うな、と、見出しにまずツッコんでおきます。煽りと恣意性では現在右に出る者がいないと認識されている阿比留氏が(実際にはそんなことはないと思うのですが。乾氏とか。ただ、表にあまり出ないだけで)、朝日毎日を批判できたものでしょうか。
 特定秘密保護法案反対派の一部が過剰反応だったことは指摘されていいと思いますが、「朝日の反対を行けば日本は上手くいく」と公言する外務省幹部とやらが存在することには驚きを隠せません。メディアによる権力批判はネットによるメディア批判と同じく必須のもので*1、そうした良い意味での監視の輪を作り上げていくことが必要なのですが、メディアと権力のもたれ合いを是とする阿比留氏にこうした理屈は届くでしょうか。《「秘密が際限なく広がる、知る権利が奪われる、通常の生活が脅かされるといったことは断じてない」》という当事者である安倍首相の発言を真に受けて平然としていられる神経がわかりません。わたしが、「俺は阿比留氏に悪意なんかないよ」と言ったら、それを真に受けてくれるのでしょうか(悪意は本当にありませんけどね。批判と皮肉が入り交じっているだけで)。
 この法律の問題点は、国民生活に直接関わるというより、世界に悪名高い日本官僚の秘密主義を増長させて国民の権利が侵されるところにあります。この点を曖昧にしてしまうという意味で、一部反対派の過剰反応は批判されるべきです。実際に、阿比留氏のような幇間ジャーナリストに、「国民生活への影響」の点に反論するだけで反対派をすべて論破したかのような顔をかさてしまうのですから。

*1:もちろんネット上でも、ブロガーにはコメント等での批判が欠かせません。よろしくお願いします。